時計専門店ザ・クロックハウスでは、時計に関するさまざまなご質問やお悩みにお答えします。
「これは正常な状態なのかな？」「もしかしてトラブル？」といった疑問や、正しい使い方・お手入れ方法についてなど、時計に関する気になることがございましたら、ぜひご参考ください。お客様が安心して大切な時計をお使いいただけるよう、分かりやすい情報をお届けしてまいります。

〈目次〉

 

・電池交換に関するご質問

　→電池交換について

　→ソーラーウォッチについて

　→自動巻時計について

 

・防水機能に関する重要事項

・時刻合わせに関するご質問

・トラブルを未然に防ぐために

・日常のお手入れのポイント

 

・【症状別】これは正常？トラブル？

　→クロノグラフの針のズレについて

　→針と目盛りの微細なズレについて

　→ガラスの曇りについて

　→裏蓋の向きについて

時計に使用される電池は、主にボタン型電池が一般的です。種類により寿命は異なりますが、通常2～3年程度で電池切れとなる場合が多数を占めます。電池容量が低下したり、電池が切れると時計は停止します。

電池切れの状態で時計を放置されると、電池内部でのガス発生や、そのガスを排出するための弁からの電解液漏出（液漏れ）のリスクが高まります。漏出した電解液が機械内部に侵入した場合、深刻な故障に繋がる可能性がございますので、時計が停止した場合（または電池切れのサインが出た場合）は早めの電池交換をお勧めいたします。

時計専門店ザ・クロックハウスは、全店舗にてリペアカウンターを設け、時計の電池交換を承っております。他社様でご購入された時計や、インターネットを通じて入手された時計につきましても、対応可能です。

電池交換をご希望のお客様は、以下のリンクより詳細をご確認ください。

電池交換をご検討の方はこちら>>

ソーラーウォッチは、文字盤下に配置されたソーラーセルを介して光エネルギーを電気エネルギーに変換し、内蔵された二次電池に蓄積する機構を有しております。窓際などの太陽光や蛍光灯などの光源を文字盤に照射することで充電が可能です。

ソーラーウォッチは、身に着けている間も光によって充電されます。
ただし、長袖の衣服などで時計が隠れ、光が当たらない状態が続くと、充電不足になりやすくなりますのでご注意ください。

 

＜ご使用されない時には...> 

・月に一度を目安に、5～6時間ほど太陽光に当てて充電してください。

・文字盤を上にして机の上などに置いてください。蛍光灯などの光源でも充電されます。

 

＜故障の原因に！？NG事例＞

・白熱灯・ハロゲンランプ・車のダッシュボードなど、高温になりやすい光源や場所での充電は避けてください。

・光の当たらない場所での長期保管はお控えください。

 

これらの点にご留意いただくことで、ソーラーウォッチの性能を保ち、長く安心してご使用いただけます。

 

自動巻時計は、着用時の腕の動きによってゼンマイが自動的に巻き上げられ、駆動する仕組みのため、電池交換は不要です。

しかしながら、電池式時計と同様に、時計が停止した状態で長期間放置されますと、内部機械の潤滑油の劣化や固着(油切れ)が進行し、部品間の摩耗に繋がり、故障の原因となる可能性がございます。

つきましては、時計の性能を維持し、長期にわたりご愛用いただくためにも、通常3～5年に一度のオーバーホール(分解掃除)を実施されることを推奨いたします。

多くの時計には防水機能が搭載されており、外部からの水の侵入を効果的に防いでおります。この防水性能のレベルは多岐にわたり、耐えられる水圧の程度は、時計の文字盤または裏蓋に記載されている表示によって異なります。

お手持ちの時計の防水性能を知ることで、適切なご使用とメンテナンスに繋がります。ご不明な点がございましたら、各時計の取扱説明書をご参照いただくか、当店スタッフにご相談ください。

防水性能に関わらず、時計のご使用状況や環境によっては想定外の水圧がかかる可能性がございます。

また防水機能がある時計でも水滴が付着した状態や水中でのリューズ、プッシュボタンの操作は絶対にお控えください。 これらの操作は、時計内部への水の侵入を招き、故障の原因となります。リューズは常に押し込まれた状態(通常位置)でご使用ください。

〈豆知識〉ガラスの曇りについて
時計内部には微量の湿気が存在しており、外気温が時計本体の温度を下回る際に、一時的にガラスが曇る場合がございます。この曇りが短時間で解消される場合は問題ございませんが、長時間持続する場合や頻繁に発生する場合は、メンテナンスが必要となる可能性がございます。

つきましては、お近くの時計専門店ザ・クロックハウスまでご相談ください。

主に電池式クォーツ時計および機械式時計において、時刻合わせが必要となります。現代の時計は高精度な時刻表示が可能であるものの、僅かな時間のずれは避けられません。一般的に、電池式クォーツ時計は数ヶ月に一度、機械式時計は毎日または数日に一度の時刻合わせが推奨されます。一方、電波時計(GPS衛星電波時計を含む)は、この時刻合わせの手間が不要です。これらの時計は自動で時刻情報を修正するため、常に正確な時刻を表示いたします。
また、カレンダーについてですが、電波時計を除く多くの時計は「31日」を基準として設計されているため、2月および小の月(4月、6月、9月、11月)においては、日付のずれを手動で修正する必要がございます。

時計を安心してご使用いただくための、見落としがちな注意点をご紹介します。

衝撃について

床に落とすなど激しい衝撃は、時計の停止や時間の遅れ・進みといった動作不良をはじめとする、さまざまな故障や損傷の原因となります。針や文字符が外れてしまうこともありますので、十分にご注意ください。

磁気について

家庭用電化製品、パソコン、携帯電話などの磁気や静電気を発生する機器の近くに長時間放置すると、時計部品が磁化し、故障の原因となる場合があります。そのため、これらの機器からは離して保管してください。

静電気について

クォーツ時計に用いられている一部の内部部品は、静電気に対して脆弱な特性を有しております。強い静電気に曝された場合、正確な時刻表示を損なう可能性がございますので、十分にご注意ください。

保護シールについて

時計のガラスや金属部分(裏蓋、バンド、中留)に貼られているシールは、ご使用前に必ず剥がしてください。 シールの隙間に汗や水分が入り込むと、皮膚のかぶれや金属部分の腐食を引き起こす可能性がありますので、十分にご注意ください。

時計を快適にご使用いただくために、毎日特別なケアを行う必要はありませんが、ちょっとしたケアで美しさや機能を長く保つことができます。神経質になる必要はありませんが、時計の部位ごとの注意点を把握しておくことで、大切な時計をより良い状態で使い続けることができます。ここでは、そんなワンポイントケアをご紹介します。

ケース

時計に汚れが付着した際は、柔らかい布で軽く吸い取るように拭き取ってください。 強くこすると、色落ちや光沢の喪失に繋がる可能性があるため、ご注意ください。また、変色の原因となる薬品類の使用は避けてください。

バンド

〈金属バンド〉

金属バンドは、石鹸水をつけた柔らかい歯ブラシなどで部分的に洗ってください。ただし、非防水時計の場合は、時計本体(ケース)に水がかからないよう十分ご注意ください。 汚れを放置すると、腐食やサビの原因となります。

 

〈皮革バンド〉

皮革バンドが水に濡れたり汗をかいたりした場合は、乾いた柔らかい布でこすらずに吸い取るように軽く拭いてください。 皮革は天然素材のため、使用による摩耗や変形、変色、色落ちといった経年劣化が生じます。

 

〈軟質プラスチックバンド〉※ウレタンバンドなど

軟質プラスチックバンドなどが水に濡れたり汗をかいたりした場合は、乾いた柔らかい布で拭き取ってください。汚れがひどい場合は、石鹸水または水で洗うことも可能です。ポリウレタン素材は、光による色褪せのほか、衣類などの染料や汚れによる変色(色移り)が生じることがあります。特に色落ちしやすい衣類やバッグなどと擦れると、色が移る可能性があるためご注意ください。また、使用期間によっては材質が硬化し、折れや割れが生じる場合があります。

セラミック素材

セラミックは非常に硬度が高く、傷つきにくい特性を持ち、変色や腐食の心配もありません。さらに、軽量であるという利点も兼ね備えています。

しかしその一方で、衝撃には脆い性質があります。落下させたり、何かに強くぶつけたりすると、破損する可能性がありますので、お取り扱いには十分ご注意ください。

化学薬品、ガス、水銀について

シンナー、ガソリン、各種溶剤、それらを含むクリーナー、接着剤、塗料、薬品、香水、化粧品類など、化学薬品、ガス、水銀が時計に触れると、ケース、バンド、文字盤が変色したり、樹脂部分が変色、変形、破損したりする場合があります。これらの物質との接触には十分ご注意ください。

アレルギーについて

体質によっては、皮革、金属、軟質プラスチック、硬質プラスチックなどの素材が原因で、皮膚がかぶれたり、その他の肌の異常が生じたりする場合があります。このような症状が認められた際は、直ちにご使用を中止し、専門医にご相談ください。

時計をご使用いただく中で、「これは正常な状態なのか、それともトラブルなのか？」と判断に迷われることがあるかもしれません。ここでは、お客様からよくいただくそのような疑問点についてご説明します。

ボタン操作で時間を計測するクロノグラフ(ストップウォッチ)機能には、リセット時に針がゼロ位置に戻らないといったずれが生じることがあります。この針ずれは、時計への衝撃など、様々な要因で発生します。

しかし、ご安心ください。ほとんどのクロノグラフモデルでは、簡単なボタン操作でこの針ずれを調整することが可能です。気になる針ずれをトラブルと判断する前に、まずはご自身の時計の取扱説明書をご確認いただくことをお勧めします。

取扱説明書をご確認いただいても改善しない場合は、お近くの時計専門店ザ・クロックハウスにご相談ください。

時計の秒針が目盛りとわずかにずれている場合、「初期不良や故障ではないか」とご心配されるお客様もいらっしゃいます。しかし、これはほとんどの場合、故障ではなく製品の仕様によるものです。

 

では、なぜ秒針と目盛りにはずれが生じるのでしょうか？

 

その最大の要因は、時計そのものの構造にあります。時計の内部機械は非常に小さな歯車の組み合わせによって駆動しています。これらの歯車は、円滑な動作を確保するため、ごくわずかな「遊び(隙間)」を持って製造されています。この「遊び」があることにより、秒針が運針する際に目盛りと完全に一致しない場合があります。この「遊び」は、時計がスムーズに動作するために必要不可欠な要素です。

〈豆知識〉

「遊び」が全くないと、部品がすぐに摩耗したり、わずかな衝撃で時計が停止してしまうリスクが生じます。この「遊び」の必要性は、高級時計においても同様です。

時計のガラスが曇る現象は、主に結露が原因です。時計内部には微量の湿気が存在しており、外気温が時計本体の温度を下回る際に、一時的にガラスが曇る場合があります。

この曇りが短時間で解消される場合は問題ありませんが、長時間持続する場合や頻繁に発生する場合は、メンテナンスが必要となる可能性があります。

つきましては、お近くの時計専門店ザ・クロックハウスまでご相談ください。

時計の裏蓋に刻印されている文字やロゴ、模様が「まっすぐではない」状態は、特にスクリューバック(ねじ込み式)の裏蓋を持つ時計においては、ごく一般的な製品の仕様です。

 

では、なぜ裏蓋の模様がまっすぐにならないのでしょうか？

 

スクリューバック式の裏蓋は、ネジのように時計本体のケースに固定されます。時計の防水性を確実に保つため、裏蓋は非常に強い力で締め付けられますが、この締め付けの最終位置は必ずしも毎回同じ場所で停止するわけではありません。締め付けの強さや、裏蓋とケースの隙間を埋めるゴム製の部品であるパッキンの圧縮具合などによって、最終的に止まる位置は微妙に変動します。

したがって、購入時や電池交換後など裏蓋の模様がまっすぐではないのは、製品の仕様となりますのでご安心ください。

その他

時計が通常とは異なる動作を示したり、異常を感じられた際には、ぜひお近くの時計専門店ザ・クロックハウスにご相談ください。

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