ファッションPR
吉橋成美さん


メンズ・レティスを問わず、

数多くのファッションプランドのPRを担当している。

ザ・クロックハウスPR
梶原麻理絵


〈ザ・クロックハウス〉で広報業務を担当。

「ウオッチコーディネーター資格」所有の時計通。

ヘアメイク
上地可紗さん


広告やファッションなど、

さまざまな場でモデルや男性アーティストなどのヘアメイクを行う。

 

よい第一印象をあたえるには清潔感や礼儀が大切!

梶原:みなさんは仕事で男性と会ったとき、時計に限らず、どのようなところが
気になりますか?

 

吉橋:私はお仕事するお相手とテーブルを挟んで会話する機会が多いので、自然
と顔の表情や上半身に目がいってしまいますね。

 

梶原:なるほど。私ならきっと、表情と一緒に清潔感のような部分も見ちゃいま
すね。清潔感って、プライベートだけでなくビジネスシーンでも重要視される要
素ですから。


吉橋:そうですね。すごく大事だと思います。髪型にも清潔感があってほしいし、その人に似合っているかどうかも大事だと思います。

 

上地:キャラクターに合っているかどうか、ですよね。私も仕事柄いろいろな人に会いますが、身だしなみや装いがきちんとしているか、挨拶ができるか、そういう基本ができているかどうかが気になっちゃいます。

 

梶原:大切なことは、社会人としての礼儀、ですね。

 

上地:はい。やっぱり第一印象ってすごく重要ですから、そういうところだと思います。


梶原:第一印象の話だと、名刺交換のシーンは印象を大きく左右しませんか?


吉橋:たしかに、会ってすぐの行動ですからね。名刺の渡し方がひどかったり、変なケースを使っていたりすると、よくない意味で印象に残ってしまいます。


上地:そうですね。物腰や所作も、相手によく見られる要素。新社会人に最初から完璧であってほしいとはいいませんけども、社会を知るなかでそうした部分も磨いていってほしいですね。


梶原:あと、名刺交換のときって時計も印象に残りやすいアイテムなのかなと思うんです。お二人はどう思いますか?

吉橋:やっぱり、見ちゃいますね。

 

上地:私も。やっぱり、自分に合っているモノを身につけているかどうかなんだと思うんですよ。

 

梶原:たとえば?

 

上地:超高級なスイス時計は憧れますけど、社会人になったばかりの人が身につけていたら「なんで?」となっちゃう。

 

吉橋:かわいくないなって思っちゃいそうですね。モノ自体は、どれだけステイタスがあるものでも。


上地:そう。絶対、鼻についちゃう。バリバリ活躍して、責任ある立場の人ならいいですけど、そうじゃないのなら不相応にしか感じないですよ。


梶原:TPOS(時間・場所・場面・スタイル)に合わせた時計選びをしよう!ってことですね。

 

クリエイターなどに最適なのは、

ミニマルな3針タイプ。自分らしさをうまく表現できる。

私服OKな仕事なら、ダイバーズデザインの時計を合わせて

スポーティにまとめるのも手だ。

上地:逆にそれなりの立場にある人がそこそこの時計を選んでいるというのは、バランス次第ではありかな。

 

吉橋:見栄を張ろうという欲がないように思って、親近感がわいちゃうかも。こうして考えてみると、時計の選び方からその人の人となりがけっこう見えてきますね。


梶原:自分の大切な人には、ちゃんとした時計をつけていてほしくないですか?

 

上地:それは、そうですね。持っていないなら、プレゼントするかもしれません。金額だけが価値じゃないから、高価なモデルじゃなくてもいいんですよ。

 

吉橋:弟が新社会人に……なんてことをイメージしてみると、姉として時計選びは心配しちゃいますね(笑)。オモチャっぽくなく、かといって周りで浮いてしまうようなブランドでもなく。ちょうどいい時計を選べるかどうか。

 

上地:変なのつけてたら「お姉ちゃん恥ずかしい」ってなるね(笑)。

 

梶原:さらにいえば、業界によっても適切な1本は変わってくると思うんですよ。ヒジネスといっても、スーツ必須のお堅いところから私服0kなところまでさまざまですから。


吉橋:色みがシンプルで、シャープなデザインをした3針とかだと、スーツ姿に合いそうですね。

 

上地:たしかに。いかにも「ビジネス時計です」という表情で、わかりやすいですね。私の場合、スーツよりもジャケパン姿の関係者と会うほうが多いのですが、そうした方はもうちょっと華やかさのあるデザインのものをつけている方が多いかな。


梶原:スポーティさや機能性を感じる多針モデルも似合いますよね。

 

吉橋:デザイナーなどクリエイティブな職業だと、さらに個性的な時計を選んでいることが多いですよ。自分を売りにお仕事されている方らしさがあるというか。

 

梶原:北欧らしさが薫る3針時計とか、好まれますね。もう完全私服でOKという仕事なら、思い切ってダイバーズなどスポーティなデザインもありだと思うんです。そのほうが、「自分は何者なのか?」が伝わりやすいですから。


吉橋:違和感ないですね。


上地:しっくりきちゃった。服装がカジュアルなのに、ビジネスだからと時計だけ品がありすぎてもヘンですしね。

 

梶原:やっぱり時計がそろって仕事の装いが完成するという気がします。

 

上地:そうですね。自分にピッタリの1本を見つけてほしいです。

 

吉橋:お姉ちゃんがいるなら、一緒に買いに行くのも手ですよ(笑) 。